ＷＥ３２９Ａは、３００Ｂアンプ等のドライバー管としてよく紹介されている小型の出力管のＷＥ３１１Ｂのヒーター７．５Ｖのタイプです。人気のＷＥ３４９Ａ／３３６Ａを内輪の規格で動作させたような五極管です。 回路は、ＷＥラインアンプ等を参考にして５極管によるドライブとしています。また、初段管にマッシュルーム管と呼ばれている扁平な７１７Ａを使用したので、見た目にも楽しいアンプになりました。 音質は主観ですが、中低域が厚く高域も伸びや抜けのよい音で、どこか昔の映画館や劇場の雰囲気を感じることがあります。出力は３Ｗ近くまで出ています。 このアンプは、ＷＥ特有のゆっくり立ち上がるタイプですので音が出るまでに１分以上かかります。またヒーターの消費電力が大きくパワー管周辺が熱くなりますので熱がこもらないように御注意ください。 外観は、３０ｃｍ×２０ｃｍ×４ｃｍのシャーシに化粧パネルを重ねるとともにウッドのサイドパネルを取り付けました。シャーシレイアウト、穴あけ、塗装、配線に至るまで全て手作りですので多少の瑕疵はご容赦ください。 真空管のＷＥ３２９Ａは、１９６０年代の同ロット（6339）で電気的特性もよく揃っており、使用歴も軽度のように見えます。またＷＥ３２９Ａと同特性でヒーター電圧の違うＷＥ３１１Ａ・Ｂも使えるように後ろ側に切り替えスイッチをつけました。初段管は同じものがＷＥへＯＥＭされているＴＵＮＧＳＯＬの７１７Ａ（新品）です。整流管は、直熱管のＥＣＧＳＹＬＶＡＮＩＡ５Ｙ３ＷＧＴ（新品）です。 出力トランスは旧ノグチ製を使用しました。小型のＯＰＴですが、音域が広く音の輪郭がはっきりしており、ＷＥの特徴を損なうことなく、広帯域化したように感じました。ＳＰは８オームで配線してありますが、４・１６オームへの変更ができます。電源トランスはＴＡＮＧＯ製の電磁シールドタイプをレストアしました。 配線はＷＥの単芯線（２０～２４AWG)を使用し、カップリングコンデンサーにはオレンジドロップをバイパスコンには、スプラーグやオーディオ用の電解コンデンサーを使用し、音質の向上を図りました。 初段管は、６ＳＪ７のガラス管やメタル管、高信頼管にそのまま差し替えることができますので球の違いにより、音の表情が変わります。また検証してはおりませんが、６ＳＤ７／Ｇ７／Ｋ７といったバリμ管に交換して楽しまれている方もいるようです。 新たに製作したアンプですが、品の使用や新品部品であっても、製造から年月の経っているパーツもありますことを御承知ください。 外観および内部の状況は写真を参考にしてください。写真にはありませんが、３Ｐの電源コードおよび回路図が付属します。 発送は、宅急便またはゆうパック（いずれも営業所持込）を予定しています。 なお、転売を目的とした入札はご遠慮ください。

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WE-300Bアンプの詳細 | 日常の出来事

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